教育方針・カリキュラム
Educational Policy and Curriculum

カリキュラム

カリキュラムポリシー

食資源や健康食品の生体への効用・安全性にかかわる専門力を養うとともに、食料の生産・加工等も視野に入れて教育課程を編成・実施します。授業科目は、「食と健康」に関する学問的な基礎及びマネジメント等の基礎を養う『基礎科目』、実践的学修を通じて課題発見・解決能力及び高度専門職業人としての資質を養う『専門科目I』、健康と食資源に関する専門性を養う『専門科目II』に区分して配置します。また、グローバル社会と研究開発を橋渡しすることのできる専門力と実践力を備えた国際的な高度専門職業人を養成するという目的を踏まえ、フィールド活動やインターンシップなど実践的学修を重視します。本専攻では、「食と健康」に関する現実の課題に対して、調査・分析を適切に行い、実践的・実務的な有効性が認められる提案を行うことのできる能力を養うことを重視するため、修士論文ではなく、特定の課題についての研究の成果として「特定課題研究報告書」の作成を課します。なお、本学、ボルドー大学及び国立台湾大学の3大学による国際連携教育課程のメリットを最大限に発揮できるよう、学生全員が、第1セメスターを本学、第2セメスターを国立台湾大学、第3セメスターをボルドー大学で学修する。第4セメスターは、学生の特定課題研究のテーマ及び修了後の進路希望等を踏まえて3大学のいずれかを中心に学修します。

教育課程の全体像

入 学
第1セメスター
筑波大学
第2セメスター
国立台湾大学
第3セメスター
ボルドー大学
第4セメスター
各ホーム大学
修 了
学修目標
  • 健康と食資源に関する専門基礎力
  • 物質の生体への効用・安全性評価に関する専門力
  • 起業家精神、マネジメント力
  • 専門英語力
  • 健康と食資源に関する専門力
  • アジアの社会・自然環境における課題発見・解決能力
  • アジア企業におけるR&D、マネジメント
  • 健康と食資源の結びつき及び食資源の評価開発に関する専門力
  • 欧州の社会・自然環境における課題発見・解決能力
  • 欧州企業事情、キャリア形成
  • 研究テーマに応じた一層の専門力
  • 修了後の進路希望に応じた実践力
学位授与
授業科目

基礎科目

  • 食料健康科学概論
  • 食料健康科学グループセミナー
  • 就職キャリア支援セミナー
  • 医学英語
  • アントレプレナーシップトレーニングI・II
  • 基礎分子栄養学

専門科目I

  • 基礎毒性学
  • 食料健康科学演習I
  • 食料健康科学研究I

専門科目II

  • 橋渡し研究概論
  • がんの生物学
  • 人体病理学・腫瘍学
  • 地球規模課題と国際社会:環境汚染と健康影響
  • 保健医療政策学
  • グローバルフードセキュリティー特論
  • 食料システム学特論
  • メタボロミクス

基礎科目

  • バイオアントレプレナーシップトレーニング

専門科目I

  • 食料健康科学演習II
  • 食料健康科学研究II
  • 生物医科学研究の橋渡しのためのブートキャンプ
  • フィールドと実験室の融合(台湾)
  • 台湾企業インターンシップⅠ

専門科目II
≪健康と食資源科目群II≫

  • 生体分子の細胞ネットワーク
  • グローバルヘルス諸課題
  • 食品安全と健康
  • 台湾農業
  • 食料システム学特論
  • 応用微生物学 等

基礎科目

  • キャリアパス・セミナー

専門科目I

  • 国際科学セミナー
  • オミクスとバイオインフォマティクスの食料健康科学への応用
  • フィールドと実験室の融合(フランス)

専門科目II
≪健康と食資源科目群III≫

  • 水性及び食源性微生物病と食習慣
  • 栄養・生体制御と主要疾患
  • 植物育種学の最先端とその利用
  • 欧州における食品安全・保健政策 等

専門科目I

  • インターンシップー筑波大学学生
  • インターンシップー国立台湾大学学生
  • インターンシップーボルドー大学学生

専門科目II

  • 研究テーマに関連する専門科目(必要に応じて)
学修プロセス 【9月】
  • 全体及び第1セメスターガイダンス
  • 研究計画書の提出
  • 指導教員(主1人・副2人)の決定
  • 個別履修指導・相談
【9月~1月】
  • 授業科目の履修【15単位以上】
  • 研究指導
【1月】
  • 特定課題研究のテーマ案提出
【2月】
  • 第2セメスターガイダンス
【2月~6月】
  • 授業科目の履修【15単位以上】
  • 研究指導
【6月】
  • 特定課題研究の計画案提出
【9月】
  • 第3セメスターガイダンス
【9月~1月】
  • 授業科目の履修【15単位以上】
  • 研究指導
【11月】
  • 特定課題研究中間発表会
【2月】
  • 第4セメスターガイダンス
【2月~6月】
  • インターンシップ
  • 特定課題研究のまとめ
【2月~8月】
  • 特定課題研究報告書の提出
  • 審査体制の決定
  • 特定課題研究発表会
  • 特定課題研究報告書の審査、最終試験、修了判定
到達度評価

各セメスターの学修目標

本専攻の人材養成目的に従い、3大学が連携して順次性のある体系的な教育課程を編成・実施するために、各セメスターにおいて養う能力等を次のとおりとする。

第1セメスター/筑波大学

 健康と食資源に関する専門基礎力、物質の生体への効用・安全性評価に関する専門力、起業家精神、マネジメント力、専門英語力

第2セメスター/国立台湾大学

 健康と食資源に関する専門力、アジアの社会・自然環境における課題発見・解決能力、アジア企業におけるR&D やプロジェクトマネジメントの基本

第3セメスター/ボルドー大学

 健康と食資源の結びつき及び食資源の評価開発に関する専門力、欧州の社会・自然環境における課題発見・解決能力、欧州企業事情・食料安全政策、キャリア形成・職業意識

第4セメスター/各ホーム大学

 研究テーマに応じた一層の専門力、企業インターンシップを介したキャリアパスの充実、修了後の進路に応じた実践力

履修モデル

履修モデル(PDF)

コース概要 / シラバス

筑波大学(UT)


授業科目名 授業形態 セメスター 単位 必修/選択 開講場所 授業概要
食料健康科学概論 講義 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
アントレプレナーシップトレーニングI 講義 第1セメスター 2 必修 筑波大学(UT)
アントレプレナーシップトレーニングII 講義 第1セメスター 2 必修 筑波大学(UT)
医学英語 講義 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
基礎分子栄養学 講義 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
食料健康科学グループセミナー 演習 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
就職キャリア支援セミナー 講義 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
食料健康科学演習I 演習 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
食料健康科学研究I 実習・実験・実技 第1セメスター 3 必修 筑波大学(UT)
地球規模課題と国際社会:環境汚染と健康影響 講義 第1セメスター 1 選択 筑波大学(UT)
ガンの生物学 演習 第1セメスター 2 選択 筑波大学(UT)
グローバルフードセキュリティー特論 講義 第1セメスター 2 選択 筑波大学(UT)
基礎毒性学 講義 第1セメスター 1 必修 筑波大学(UT)
人体病理学・腫瘍学 講義 第1セメスター 2 選択 筑波大学(UT)
橋渡し研究概論 講義 第1セメスター 2 選択 筑波大学(UT)
保健医療政策学 講義 第1セメスター 1 選択 筑波大学(UT)
食料システム学特論 講義 第1セメスター 2 選択 筑波大学(UT)
Metabolomics 講義 第1セメスター 1 選択 筑波大学(UT)
日本企業インターンシップ 実習・実験・実技 第4セメスター 3 必修 筑波大学(UT)

国立台湾大学(NTU)


授業科目名 授業形態 セメスター 単位 必修/選択 開講場所 授業概要
バイオアントレプレナーシップトレーニング 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
食料健康科学演習II 演習 第2セメスター 1 選択 国立台湾大学(NTU)
食料健康科学研究II 実験・実習 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
生物医科学研究の橋渡しのためのブートキャンプ 実験・実習 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
フィールドと実験室の融合(台湾) 実習・実験 第2セメスター 3 選択 国立台湾大学(NTU)
台湾企業インターンシップI 実験・実習 第2セメスター 3 選択 国立台湾大学(NTU)
グローバルヘルス諸課題 講義 第2セメスター 3 必修 国立台湾大学(NTU)
生体分子の細胞ネットワーク 講義 第2セメスター 2 必修 国立台湾大学(NTU)
健康研究メソッドの原理と応用 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
グローバル環境衛生学 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
疾病負荷の測定:方法と応用 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
分子栄養学 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
食品安全と健康 講義 第2セメスター 2 選択 国立台湾大学(NTU)
台湾農業 講義 第2セメスター 2 必修 国立台湾大学(NTU)
創薬、疾患、健康におけるDNAプロセッシング 講義 第2セメスター 1 選択 国立台湾大学(NTU)
応用微生物学 講義 第2セメスター 3 選択 国立台湾大学(NTU)
乳製品のバイオテクノロジー 講義 第2セメスター 3 選択 国立台湾大学(NTU)
台湾企業インターンシップII 実習・実験 第4セメスター 15 選択 国立台湾大学(NTU)

ボルドー大学(UB)


授業科目名 授業形態 セメスター 単位 必修/選択 開講場所 授業概要
キャリアパス・セミナー 講義・実験・実習 第3セメスター 1.5 必修 ボルドー大学(UB)
国際科学セミナー 演習 第3セメスター 1.5 必修 ボルドー大学(UB)
オミクスとバイオインフォマティクスの食料健康科学への応用 実験・実習 第3セメスター 3 必修 ボルドー大学(UB)
フィールドから実験室の融合(フランス) 実験・実習 第3セメスター 1.5 必修 ボルドー大学(UB)
水性および食源性微生物病と食習慣 講義・演習 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
栄養、マイクロバイオーム、免疫 講義 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
栄養・生体制御と主要疾患 講義 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
欧州における食品安全・保健政策 講義 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
農業生産への環境ストレスの影響 講義・演習 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
植物育種学の最先端とその利用 講義・演習 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
グリーンバイオテクノロジー 講義・演習 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
動物性食材の品質管理 講義 第3セメスター 1.5 選択 ボルドー大学(UB)
フランス企業インターンシップ 実習・実験 第4セメスター 15 選択 ボルドー大学(UB)